エゴ(思考・マインド)や感情(ペインボディ)の暴走を止めるたった1つのシンプルな方法

⬆️動画の内容をテキストで読めるようにまとめました⬇️

エックハルト・トール『パワーオブナウ 』チャプター3

今回のChapter3-パート2では、どうすれば「今」にいれるのか、マインドの過去と未来、そして、今から逃げようとするマインドの観察方法を一緒に学んでいきましょう。

わたしは、エックハルト・トール の教えにより自分のエゴやマインドを俯瞰することができるようになってとっても人生が楽になりました。

感情やペインボディも思考(マインド)も対処方法は全て同じ:今にあって観察・俯瞰することです。

今・空・ゼロの次元に戻って、いったん一呼吸おいて俯瞰すると、自分がどんな状態にいるのか?エゴもマインドも観察している視点になることができます。

今回はそれを実践する方法を具体的にみていきましょう。

エックハルト・トール のいう今とは「今にいて何も問題がないから、何もしない」というわけではありません。

悟りの「今」と物理次元の「今現在」では、意味が異なります。

今・空・愛とは、過去や未来、良い悪いの2元構造を超えた、全てを包含した次元です。

良いも悪いも、宇宙全てがここに在るBeingなのです。

エックハルト・トール はこのことを、イエスキリストの十字架に例えています。

過去や未来、良い悪いは、横の軸ですが、イエスのたどり着いた境地というのは、それを超越した無条件の愛の次元、イエスの言葉でいう天国神の国です。

そして、その次元へのポータル入り口となるのが「今に在ること」なのだそうです。

それでは具体的にみていきましょう。

なぜ『今』がそんなに大切なのでしょうか?

それは、『今』にとどまることが、目覚めへの入り口だから。です。

しかし、それを阻むのがエゴです。

エゴは『今』にはいられないので、エゴを見抜かない限り「今」にとどまることができないのです。

■あなたをマインドの中に探さないでください

■Don’t Seek Your Self In The Mind

“The ego’s needs are endless. It feels vulnerable and threatened and so lives in a state of fear and want. Once you know how the basic dysfunction operates, there is no need to explore all its countless manifestations, no need to make it into a complex personal problem.” (p.35)

「エゴの欲望はエンドレスです。エゴは本当は弱虫で怖がりなので、いつも恐れか欲のなかに生きています。しかし、いったん、エゴの機能不全のしくみを理解してしまえば、それ以上深掘りする必要はありません。エゴの問題を自分の問題にする必要はありません

パワー・オブ・ナウ(p.35)

と、エックハルト・トール は言います。エゴは『ほんとうのわたし・真我』ではないと知るだけでいい。エゴの闇を追求しても、解決にはならないのですね。

では、どうすれば、エゴが『ほんとうのわたし・真我』ではないと悟ることができるのか?

それは、時間の幻想を見抜き、『今ここ』にあることです。

“Here is the key: End the delusion of time. Time and mind are inseparable. Remove time from the mind and it stops – unless you choose to use it.To be identified with your mind is to be trapped in time: the compulsion to live almost exclusively through memory and anticipation. “ (p.36)

マインドは時間とくっついているので、マインドから時間をなくしてしまえば、思考は止まります。(過去と未来にしかいられないのがマインドです)。

「今をダイレクトに感じられないので在れば、マインドが今から逃れようとしている癖を観察することからはじめてください。」(p.39)

と、エックハルト・トールは勧めています。


■パワー・オブ・ナウ(今に在る力)にアクセスする

■Accessing The Power Of The Now

“If you find it hard to enter the Now directly, start by observing the habitual tendency of your mind to want to escape from the Now. You will observe that the future is usually imagined as either better or worse than the present. If the imagined future is better, it gives you hope or pleasurable anticipation. If it is worse, it creates anxiety. Both are illusory. Through self-observation, more presence comes into your life automatically. 

The moment you realize you are not present, you are present. “(P.39)

「今から逃れようとする思考を観察すると、未来というのはたいてい、現在より良いものか悪くなるものというイメージです。未来が現在よりよいとうイメージならば、望みとか楽しみな期待になります。もし、現在より悪い未来ならば、それは不安を生み出します。そのどちらも幻想です。自分を観察することで、自動的により深く「今ここに在る状態・Presence」があなたの人生に訪れます。

あなたが、「今ここ」にいないと気がついている瞬間、あなたは「今ここに在る」のです。」

パワー・オブ・ナウ(p.39)

今にいないことに「気づくだけでOK」ということですね。

なぜなら「気づいている」ということが、「今ここに在る」ことだからです。

“Be present as the watcher of your mind – of your thoughts and emotions as well as your reactions in various situations. Be at least as interested in your reactions as in the situation or person that causes you to react. “

「マインドの観察者として「今ここ」にあってください。思考や感情と同様にざまざまな出来事に対するあなたのリアクションに対しても。」

”Notice also how often your attention is in the past or future. Don’t judge or analyze what you observe. Watch the thought, feel the emotion, observe the reaction. Don’t make a personal problem out of them. You will then feel something more powerful than any of those things that you observe: the still, observing presence itself behind the content of your mind, the silent watcher.”(p.39)

「また、あなたの意識がどのくらいの頻度で過去や未来に向いているかも見ていてください。観察したものを、ジャッジしたり分析したりはしないでください。思考を観察し、感情を感じ、リアクションを俯瞰してください。それらから問題を作り出さないでください。そうすればあなたは、思考・感情・リアクションを超えたパワフルな何かを感じるでしょう。静かで、Presence 今在るを観察している存在そのもの、マインドのおしゃべりの背後にある、サイレント・ウォッチャー(静かなる観察者)です。

パワー・オブ・ナウ(p.39)

*******

ポイントは、思考の観察と同様、今にあるかどうかに気づけばOKで、今にいなかったことをジャッジしないことです。

*******

“So once you recognize the root of unconsciousness as identification with the mind, which of course includes the emotions, you step out of it. You become present. When you are present, you can allow the mind to be as it is without getting entangled in it. The mind in itself is not dysfunctional. It is a wonderful tool. Dysfunction sets in when you seek your self in it and mistake it for who you are. It then becomes the egoic mind and takes over your whole life. ” (P.35)

「マインドや感情を「ほんとうのわたし」だと思い込むことがUnconsciouness無意識的になる原因だと一旦理解できてしまえば、マインドを複雑にさせずにそのままにしておくことができます。マインドそれ自体が機能不全なのではありません。それは素晴らしいツールです。機能不全になるのは、あなたがマインドの中に自分を探し、自分自身だと勘違いする時です。そうなると、エゴ的なマインドになり、あなたの人生をのっとってしまいます。」

パワー・オブ・ナウ(p.35)

感情やペインボディも思考(マインド)も対処方法は全て同じ:今にあって観察・俯瞰することです。

これがエックハルト・トール がいつも繰り返し伝えていること、そして私が一番役に立った教えです。

今・空・ゼロの次元に戻って、いったん一呼吸おいて俯瞰すると「自分がどんな状態にいるのか?」エゴもマインドも観察している視点になることができます。

1つ注意点があります。

エゴやマインドを俯瞰できるようになると、そのネガティブぶりに自己嫌悪になったり他人のエゴをジャッジし始めてしまうのですが、そうではなく、ただただエゴやマインド、思考のおしゃべりを「見るだけ」「気づくだけ」でいいのです。

その気づきの意識が、わたしたちの真我である『Consciousness・意識』です。

空の次元であり、ただ存在しすべてを見守ってているBeing・Presenceです。

思考・感情の俯瞰方法まとめ

では、もう一度、感情の俯瞰方法をおさらいしましょう。

これは、パワー・オブ・ナウ Chapter2の内容です。ペインボディ感情の受け入れ方をエックハルト・トール がまとめて解説しています。思考の観察方法も同じですので、見てみましょう。

感情や思考を俯瞰する方法

*和訳*

  1. あなたの内側の感覚に注意を向けてください。
  2. それがペインボディ(*または思考)だと自覚し、そこにあることをただ受け入れてください。
  3. それについて考えないでください-感情を思考に変換しないで下さい。
  4. ジャッジしたり分析しないでください。
  5. その感情(*または思考)を「わたし」だと思い込む、誤った自己認識をしないでください。
  6. 『今に在る』に留まり、内側で何が起こっているのかを引き続き観察してください。感情の痛み(ペイン)(*または思考)だけではなく、それを観察しているサイレント・ウォッチャー(静かなる観察者)に気づいてください。

パワーオブナウ (P.30)

この俯瞰できている状態が「今にあること」なんですね。

それでは最後に、エックハルト・トール のいう今の大切さを一緒に読んでいきましょう。

「時間に、つまり『過去や未来』に焦点を当てるほど、もっとも大切な『今』を見失ってしまいます。

なぜ『今』が一番大切なのでしょうか?

第1に、『今』こそが唯一のものだからです。それが全てです。『永遠の今』こそが私たちの全ての一なる命が繰り広げられ内包されている空間であり、唯一つねに在り続けるものだからです。いのちは『今』です。わたしたちの生命が『今』でなかった時などありませんでしたし、これかずっとあり得ません。

第2に、『今』というポイントにおいてのみ、思考の制限を超えることができるからです。『今』にいることだけが、時間と物質の次元を超越したBeingの次元への唯一の入り口なのです。」

エックハルト・トール 『パワー・オブ・ナウ 』原書(P.36)
全和訳 by  Little Me りとる・みー

最初の図に戻りますと、この縦軸が「永遠の今」です。

過去や未来、陰と陽、良い悪いをすべて包含した、超越した意識がBeingであり、空であり、愛であり、今なのですね。

ポイント

エゴ(マインド)も感情(ペインボディ)も、『今』『空』『愛』『Being在る』の次元から、ただただ見守る・気づくだけでOKということです。その時に決してジャッジしないことがポイントです。そうすると不思議と静かになり、癒しが起きます。
❤️わたしたちの本質(真我)はその見守っている意識そのものです❤️

【テキストで読む悟りの言葉】動画の解説はここまでです

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